つやだしのレモン

読んだもの、見たものの感想を書く場所。

『The Forgotten City』レビュー

8 / 10 GOOD ・謎めいたストーリー・キャラクター・景観・小物すべてが美しい・シンプルで機能的なUI BAD ・序盤がしんどい・マップがほしい 川のほとりで出会った女性から、ある依頼を受ける ミステリー仕立てのアドベンチャーゲーム。もともとSkyrimの大型…

『GreedFall』レビュー

7 / 10 GOOD ・先住民vs征服者というユニークな設定・癖のあるキャラクター・退廃感のあるグラフィック BAD ・フィールドの移動がとにかく面倒・見せかけの自由度・ジャンプできない主人公 中世ファンタジー風の世界で、外交官として離島に赴任し、現地の揉…

『Solasta: Crown of the Magister』レビュー

9 / 10 GOOD ・戦略性のある戦闘・パーティ内の掛け合いが楽しい・美しいグラフィック・機能的なUI BAD ・キャラの掘り下げが足りない・敵の強さのバランスがイマイチ・キャラの顔が変 『Pillars of Eternity』や『Pathfinder: Kingmaker』と同じTRPGベース…

『Ghostrunner』レビュー

9 / 10 GOOD ・高速で移動しながら敵を斬り裂く快感・死にゲーだがリスタートが爆速・サイバーパンクなアートデザイン BAD ・UIの文字サイズが小さすぎ・パズル面はやや退屈 Amazon Prime Gamingで期間限定無料(2021年10月末まで)。Prime会員なら無料で手…

『Control』レビュー

8 / 10 GOOD ・「政府機関のビル」という一風変わった舞台・テレキネシスでビル内の備品を壊し回る快感・ヘビメタを聞きながら迷路を突き進むハチャメチャな展開・引きつけられるストーリーのつかみ BAD ・収拾がついていないストーリー・ワンパターンな戦闘…

『A Plague Tale: Innocence』レビュー

8 / 10 GOOD ・美しいアートワーク・適度に盛り上がりのあるストーリー・難しすぎず易しすぎない難易度 BAD ・コンパニオン周りのゲーム性・やや面倒なクラフト要素 アートワークが息をのむ美しさ。キャラクターの顔や服装のデザイン、街や城の風景がすべて…

『The Wanderer: Frankenstein's Creature』レビュー

7 / 10 GOOD 小説『フランケンシュタイン』のゲーム化 ひねりの効いた演出 BAD プレイヤーの感情を揺さぶるような要素に欠ける フランケンシュタイン博士の実験室 GOOD 小説『フランケンシュタイン』のゲーム化 メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタ…

『Void Bastards』レビュー

8 / 10 GOOD 最初の5時間はとんでもなく楽しい BAD 最初の5時間を過ぎるとそんなに楽しくない GOOD 最初の5時間はとんでもなく楽しい 敵と戦いながらアイテムを集めるFPS。2〜3の重要なアイテムを揃えるとストーリーが進行するので、アイテムを求めていろん…

『Blair Witch』レビュー

7 / 10 GOOD ホラー演出の確かさ 「犬」と「ビデオカメラ」 BAD 凡庸でテンプレなストーリー GOOD ホラー演出の確かさ 開発は『Layers of Fear』を制作した会社なので、ホラーゲームの勘所はよく押さえられている。明るさと視界の制限、静寂と不快音、なかな…

『A Normal Lost Phone』レビュー

7 / 10 GOOD ミステリーのような「謎解き」 BAD 希薄な動機づけ パスワード探しが難しい GOOD ミステリーのような「謎解き」 サム(Sam)という名前の18歳の「青年」が落としたスマホを覗き見するゲーム。 物語はミステリーに近く、サムが隠していることを少…

『SOMA』レビュー

8 / 10 GOOD 作り込まれたSF世界 没入感を高める演出 BAD 世界観を損ねるパズル要素 GOOD 作り込まれたSF世界 冒頭にフィリップ・K・ディックの引用。ゲーム序盤で主人公は現代から急に未来っぽい異世界へと飛ぶ。「ディック+異世界」の組み合わせから推測…

『Divinity: Original Sin 2』レビュー

9 / 10 GOOD 戦闘の自由度が高い 驚くほどに作り込まれたクエスト BAD 没入感の低いストーリー 初見殺し&理不尽な戦闘 GOOD 戦闘の自由度が高い このゲームのストロングポイントはなんと言っても「戦闘」の面白さ。キャラが習得できるスキルが多様で、かつ…

『Bioshock: Inifnite』レビュー

8 / 10 GOOD 景色が美しい エリザベスの挙動が楽しい BAD FPSとしては欠点が多い プロットが凝りすぎ GOOD 景色が美しい 舞台は空中都市コロンビア。空に浮かぶ都市。 「色」が他のゲームと全然違う。ルネサンス期の絵画のような鮮やかな色と、少しモヤのか…

『Pathfinder: Kingmaker』感想

『Pathfinder: Kingmaker』の感想。レビューではなくて感想。ちゃんとレビューできるほどプレイできなかったので。 【プレイデータ】・買った場所: Steam・プレイ時間: 10 時間 【Good】・美しいインターフェイス 【Bad】・戦闘のランダム性が極めて高い・…

『Enderal: Forgotten Stories』レビュー

10 / 10 GOOD 陰鬱だが練られたストーリー 巧みな演出 魅力的なNPC 思わず聴き入る吟遊詩人の歌 BAD 戦闘がとにかくシビア Skyrimの大型MOD 『Enderal』は『Skyrim』の大型MODで、Steamで無料で配布されている(ただしSkyrimの所有が条件)。Skyrimのゲーム…

『Detroit: Become Human』レビュー

8 / 10 【プレイデータ】・買った場所: Steam・プレイ時間: 10.6 時間 【Good】・練られたストーリー・豊富な選択肢・洗練されたグラフィックとUI 【Bad】・QTE多すぎ・ムービーがスキップ不可なのはリプレイ時に不便 ストーリーを楽しむアドベンチャーゲ…

『Zeno Clash 2』レビュー

【プレイデータ】・買った場所: Steam・プレイ時間: 7.8時間 【Good】・風景やキャラクターのアートワーク 【Bad】・戦闘システムの拙さ・よく分からないストーリー 『Zeno Clash』の続編のレビュー。1作目のレビューは以下。 1作目もそうだけど、アートワ…

今月読んだ本 2020年10月

・結城充考『躯体上の翼』 ・桐野夏生『夜の谷を行く』 ・帚木蓬生『閉鎖病棟』 ・大森望(編)『ベストSF2020』 ・ロス・マクドナルド『さむけ』 ・リチャード・ニーリィ『殺人症候群』 ・東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』 ・オリヴァー・サックス『…

『妻を帽子とまちがえた男』 「普通」と「普通ではない」の雑な切り分け方

妻を帽子とまちがえた男 (ハヤカワ文庫NF) 作者:オリヴァー サックス 発売日: 2015/09/30 メディア: Kindle版 間違いなく興味深い本。同じ著者の『火星の人類学者』も名著。 ただ、注意が必要だと思うのは、著者の考え方。オリヴァー・サックスは「普通」の…

今月読んだ本 2020年9月

・福田ますみ『でっちあげ』『モンスターマザー』 ・「新潮45」編集部『殺人者はそこにいる』 ・「新潮45」編集部『殺ったのはおまえだ』 ・「新潮45」編集部『その時 殺しの手が動く』 ・野坂昭如『東京十二契』 ・スコット・トゥロー『推定無罪』 ・志賀直…

『Witcher3』レビュー 「オープンワールドRPG」と「ストーリー重視」の両立

今更だがWitcher3をレビュー。 【プレイデータ】 ・買った場所: Steam ・価格: 1980円(Game of the Year Edition、70%OFF) ・プレイ時間: 94時間 【好きなところ】 ・没入度の高いストーリー ・妥協のないサブクエスト ・美しい風景 【嫌いなところ】 …

福田ますみ『でっちあげ』『モンスターマザー』

でっちあげ―福岡「殺人教師」事件の真相―(新潮文庫) 作者:福田 ますみ 発売日: 2016/11/04 メディア: Kindle版 モンスターマザー―長野・丸子実業「いじめ自殺事件」教師たちの闘い―(新潮文庫) 作者:福田ますみ 発売日: 2019/07/19 メディア: Kindle版 と…

今月読んだ本 2020年8月

・望月優大『ふたつの日本』 ・野坂昭如『火垂るの墓』 ・岡田索雲『鬼死ね』1-4 ・岡田索雲『メイコの遊び場』1 ・うめざわしゅん『一匹と九十九匹と』2 ・草水敏・恵三朗『フラジャイル』1-3 ・望月優大『ふたつの日本』 ふたつの日本 「移民国家」の建前…

Skyrim Special Edition レビュー

いまさらSkyrimで100時間くらい遊んだのでレビュー。Modは入れずバニラで一通りプレイ。 Good! ・風景が美しい ・ダンジョン探索が楽しい Bad! ・お使いばかりのクエスト ・大雑把なゲームバランス どこを切り取っても絵になる 風景が美しいのがとにかく素晴…

今月読んだ本 2020年7月

・加藤智大『解』 ・紀田順一郎『東京の下層社会』 ・森博嗣『すべてがFになる』 ・中島らも『今夜、すべてのバーで』 ・荒木飛呂彦『荒木飛呂彦の漫画術』 ・山本章一『堕天作戦』1-5 ・加藤智大『解』 ・紀田順一郎『東京の下層社会』 ・森博嗣『すべてがF…

ゲーミングノートPCを購入

Asusの「TUF Gaming A15 FA506IU」を購入。用途はゲーム。SteamでSkyrimやWitcher3を遊びたい。 5月末に発売されてから話題をさらっているゲーミングノートPC。AMDのRyzen 7を搭載しているノートPCはまだ少ないため大人気。 Good ・スペックが高い ・コスト…

紀田順一郎『東京の下層社会』 急速な近代化の犠牲者

東京の下層社会 (ちくま学芸文庫) 作者:紀田順一郎 発売日: 2013/09/13 メディア: Kindle版 主に明治時代の日本の「下層社会」の実態を明かす本。国が進める急速な近代化の犠牲となり、使い捨ての労働者として泡のように散っていった人々の話である。 当時は…

加藤智大『解』 激烈な処罰感情

解 (Psycho Critique) 作者:加藤 智大 発売日: 2012/07/01 メディア: 単行本 秋葉原通り魔事件の犯人が本を出していたと知ったので、読んでみる。 ・事件を起こした理由 2008年に起きた秋葉原通り魔事件の犯人が、「なぜ自分が事件を起こしたか」を説明する…

今月読んだ本 2020年6月

・ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴』上・下 ・フィリップ・K・ディック『いたずらの問題』 ・森健『小倉昌男 祈りと経営』 ・野田彩子『ダブル』1 ・都留泰作『竜女戦記』1 ・『チェンソーマン』7 ・ジョージ・R・R・マーティン『乱鴉の饗宴』上・下…

今月読んだもの 2020年5月

ジョージ・R・R・マーティン『七王国の玉座』上・下 大谷アキラ『正直不動産』8巻まで 桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 服部まゆみ『この闇と光』 谷崎潤一郎『谷崎潤一郎犯罪小説集』 乾くるみ『イニシエーション・ラブ』 赤川次郎『ひまつぶしの…