つやだしのレモン

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『ソフトメタルヴァンパイア』 セクハラのシーンいる?


 『EDEN』『オールラウンダー廻』の遠藤浩輝の最新作。元素を操って戦うバトル漫画。設定は練られていて面白い。

 でも、「これ、いる?」というようなセクハラ場面が結構あって面喰らう。同じことは『オールラウンダー廻』でも気になった。

 男キャラがあまり親しくない女キャラに対してセクハラをする場面なんだけど、それが「男女のコミュニケーションの一種」みたいに描かれているんで気持ち悪い。そこだけ30年前の漫画みたいなノリ。『EDEN』の作者だし、Twitterを見ると割とリベラルな人なんだけど、どうしてこういう場面をわざわざ入れているのか、理由が気になる。

 ストーリーがシリアスになりすぎないように、「ユルさ」を出す意味で、そういう場面を入れているんだとしたら、まあ理解はできる。実際、『オールラウンダー廻』にも、ユルさを出したいがために、コミカルな場面や性的ハプニングの場面がちょいちょい入っていた。本作でも、ユルさを出すための手段として、性的ハプニングをちょいちょい入れているのだとしたら、そういうやり方でしかユルさを演出できないんだなということで納得できる。

 あるいは、この作者は、男と女が心理的な距離を縮めるためには、恋愛関係になる以外だとセクハラをするしかないと思っているのだろうか?