つやだしのレモン

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駕籠真太郎『ハーレムエンド』(コアマガジン、2012年)

ハーレムエンド

ハーレムエンド

●作品メモ

  • 表題作の「ハーレムエンド」は描き下ろし。ラブコメっぽいタイトルとカバーイラストだが、中身はスプラッター満載のサスペンス。帯に「閲覧注意」「この作品は表紙詐欺です」と書いてあり、それに嘘はない。
  • 「フラクション」「アナモルフォシスの冥獣」に続くコアマガジンの描き下ろしシリーズなので、ミステリー系の内容を期待したのだが、どちらかというとサスペンス物。ハーレムエンドvsフリッカーズという、闇の組織間での抗争のお話。
  • 「ハーレムエンド」は、絵が粗い! 締め切りが迫っていたからきれいに仕上げられなかったのだろうか。ところどころ、不自然な絵もあった。そこにいるはずのないキャラクターが描かれているとか。
  • 「ハーレムエンド」に目がいきがちだが、そのあとに添え物のごとく載っている「美少女探偵 天外沙霧」がハチャメチャで面白い。「もっともらしい謎解きはされているけど実現は絶対ムリ」というトリックが笑える。