つやだしのレモン

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アイコ十六歳

アイコ十六歳

アイコ十六歳

●メモ

  • 収録作品は以下。
    • 「下町の太陽、アイコ 十六歳」
    • 「愛子ふたたび」
    • 「花咲ける純情」
    • 「わが恋せし乙女」
    • 輝ける青春の光」
    • 「喜びも悲しみも幾歳月」
    • 「わが青春に悔いなし」
    • 「東京暮色」
    • 名もなく貧しく美しく
    • 夢で逢いましょう
    • 「最前線」
    • 「巻末ふろく スカトロマンガ家のための技法入門(監修・野々村愛子)」
    • 「スカトロマンガ家のためのポーズ集」
  • この作家は蒐集癖が強いのか、一つの奇想をいろんな切り口で見せてくれる。
  • でも結局スカトロ。

●下町の太陽

私 野々宮愛子 十六歳 みんなからは 下町の太陽と呼ばれいているの あんまり人気者だから ブルーカラーに輪姦されちゃった (p.1)

 冒頭からブラック全開。スカトロのためならタブーなんて気にしないのか。

 Amazonで「アイコ十六歳」で検索すると、同名のDVDが見つかる。さらに調べると、その映画の原作は、「堀田あけみ」という名前の作家の小説らしい。

 どうやら、駕籠真太郎さんの『アイコ十六歳』は、その小説/映画のパロディらしい。映画の方はそれなりに有名な作品らしいが、全く知らなかった。パロディから入って本家を知るという逆転のせいで、この漫画作品を十分に堪能できていない気がして、少し残念である。

 いや、それ以前に、本家と全く同名の漫画を出してよいのか。私としては、そのおかげで本家を知ることができたのだからよいのだが。

 内容はブラックすぎ。ブルーカラーに輪姦されてできちゃった子どもは奇形児。その次のコマのセリフは、「ブルーカラーの遺伝子だもんね」。