アイコ十六歳
- 作者: 駕籠真太郎
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
●メモ
- 収録作品は以下。
- 「下町の太陽、アイコ 十六歳」
- 「愛子ふたたび」
- 「花咲ける純情」
- 「わが恋せし乙女」
- 「輝ける青春の光」
- 「喜びも悲しみも幾歳月」
- 「わが青春に悔いなし」
- 「東京暮色」
- 「名もなく貧しく美しく」
- 「夢で逢いましょう」
- 「最前線」
- 「巻末ふろく スカトロマンガ家のための技法入門(監修・野々村愛子)」
- 「スカトロマンガ家のためのポーズ集」
- この作家は蒐集癖が強いのか、一つの奇想をいろんな切り口で見せてくれる。
- でも結局スカトロ。
●下町の太陽
私 野々宮愛子 十六歳 みんなからは 下町の太陽と呼ばれいているの あんまり人気者だから ブルーカラーに輪姦されちゃった (p.1)
冒頭からブラック全開。スカトロのためならタブーなんて気にしないのか。
Amazonで「アイコ十六歳」で検索すると、同名のDVDが見つかる。さらに調べると、その映画の原作は、「堀田あけみ」という名前の作家の小説らしい。
どうやら、駕籠真太郎さんの『アイコ十六歳』は、その小説/映画のパロディらしい。映画の方はそれなりに有名な作品らしいが、全く知らなかった。パロディから入って本家を知るという逆転のせいで、この漫画作品を十分に堪能できていない気がして、少し残念である。
いや、それ以前に、本家と全く同名の漫画を出してよいのか。私としては、そのおかげで本家を知ることができたのだからよいのだが。
内容はブラックすぎ。ブルーカラーに輪姦されてできちゃった子どもは奇形児。その次のコマのセリフは、「ブルーカラーの遺伝子だもんね」。