つやだしのレモン

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Teenage Mutant Ninja Turtles

 ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(1987年版)

 
 

 最近はタートルズという大昔のアニメを狂ったように観ています。

 タートルズのアニメには2種類あって、1987年から放送された「初代(旧亀)」と、2003年版の「新亀」があります。初代は今から25年以上前の作品なので、映像的にはやや稚拙な箇所が目につくものの、本国アメリカでは根強い人気があるようです。

 旧亀と新亀を比較すると、旧亀は「コメディ路線」、新亀は「シリアスでストーリー重視」です。旧亀はギャグ満載で、新亀は雰囲気がやや重いです。
 とりわけ敵役の「シュレッダー」というキャラクターの位置づけが大きく異なっており、旧亀ではドジで間抜けな「憎めない悪役」というタイプですが、新亀では徹底して「邪悪な存在」を貫きます。私は新亀→旧亀という順に見たのですが、シュレッダーのキャラがあまりに違うのに驚きました。

 登場人物が原作コミックに近いのは新亀のようです。旧亀も新亀も、ともに子ども向けのカートゥーン・アニメですが、製作者の意図からすると、新亀のほうは原作に合わせて、やや大人向けの味付けになっている印象。ただ、今になって両者を比較してみると、全編にギャグが溢れている旧亀のほうが、むしろ大人でも楽しめる作品ではないかなとも思います。

 英語のリスニングの練習を兼ねて、YouTubeで旧亀のアニメを拾い見しています。旧亀はアメリカの1987年から1996年まで放送された長期アニメで、とにかくエピソードが膨大、10シーズン193エピソードにもなります。

 基本的には子ども向けのアニメなので、大学受験レベルの英語力があればそこそこ聞き取れます。ただし、主人公の一人であるミケランジェロ(Michelangelo)は、絶えずスラングを話しているので、初めは何を言っているのか分かりにくい。ですので、ここにミケのスラングをまとめておきます。



ミケランジェロスラング

 アメリカのWikipediaによれば、ミケの使うスラングは、サーファー・スラングsurfer slang)と呼ばれるものらしいです。作中では、ミケが海や下水道でサーフィンをしているシーンが何度かあるので、主人公4人の中では「サーファーの遊び人」というキャラ付けなのでしょう。主題歌でも「パーティー野郎」(party dude)と言われてるくらいですし。


 

 上の“Michelangelo, the Sacred Turtle”ミケランジェロ、聖なる亀)というエピソードでは、ミケのスラングがたっぷり登場。 エジプトの亀を信仰してる部族が、ミケランジェロを教祖として崇めるという完全なおふざけ回。部族の人がカワバンガーーエグザクトモンドーー」と口ずさみながらミケにひざまずく姿に爆笑です。個人的には一番笑えるエピソードではないでしょうか。



“Cowabunga!”カワバンガ!)

 ミケランジェロを象徴するセリフ。驚いた時や喜んだ時に叫ぶフレーズで、「うわーい!」ぐらいの意味かと。



“dude”(デュード)

 サウスパークでも頻出するフレーズ。“party dude”のように名詞として使うと「野郎、奴」という意味。文の始めに間投詞として使えば「おお!」とか「わお!」という意味です。



“compadre”(コンパードレ)

 「相棒、ブラザー」。よく他のタートルズに向かって言ってます。



“bodacious”(ボーディシャス)

 「すげえ!」「なんてこった!」。“Bodacious, dude!”とよく言ってるのを聞きます。



“upsy-daisy”(ウップシーデイズィー)

 「高い高い」「どっこいしょ」。高いところ(ビルの屋上とか飛行船とか)から落ちるときに。



“humongous”(ヒューモンガス)

 「でけえ!」。大きな敵が出てきたときとか、敵が巨大化したときに。



“bogus”(ボーガス)

 「しょーもない」「ニセモノ」。“Totally bogus!”はよく聞くフレーズ。



“holy guacamole”(ホーリー グアカモーリー)

 「なんてこった!」。“guacamole”は、メキシコ料理で使うアボガドのソースらしいです。でも“holy guacamole”ではその意味はなくて、単に“holy”と韻を踏むために使っています。



“major bummer”(メイジャー バマー)

 「ぎゃふん!」「残念」。ミケは“major”を付けて言うことが多いです。



“mondo”(モンド)

 「すごい!」「まさに!」。“exactmondo”で「その通り!」、“mondo notion”でイカしてる!」です。



語末にoをつける

 “fabulous” →“fabulouso”(ファビュローソー)、“spectaculous”→“spectaculouso”(スペクタキュローソー)、“no problem”→“no problemo”(ノープロブレーモー)などなど。

 語尾に“o”をつけるのは、スペイン語っぽくするためです。インチキなスペイン語ですね。日本人が中国人のマネをするときに、「〜アルヨ」と言うのと同じです。

 ちなみに、“spectaculous”は“spectacular”と“fabulous”を合体させた造語。




○新新タートルズ放送開始!

 タートルズの本国アメリカでは、新シリーズが2012年の9月末から始まっている模様。Nickelodeonという放送局で、すでに第1シーズン26エピソードは放送済み、今は第2シーズンに突入しています。どうやら、第3シーズンまではやるようです。


 


 ちょっとだけ見ましたが、このアニメ、テイストとしては新亀に近い。でもそれなりにコメディ要素もありそう。旧亀を全て見終わった後にじっくりと見たいと思います。