つやだしのレモン

読んだもの、見たものの感想を書く場所。

フラクション

フラクション

フラクション

●作品メモ

  • ミステリなんだろうか。
  • いや、ミステリじゃないなこれは。悪ふざけだ。

●マニアの一歩手前

 駕籠真太郎さんの漫画をAmazonで収集。絶版多過ぎ。新刊で手に入ったのは『超動力蒙古大襲来』と『すべての時代を通じての殺人術』。それ以外はKindleで収集。この『フラクション』はマーケットプレイスで買った。

 絵柄と作風は丸尾末広っぽい。ホラーが過剰すぎてギャグっぽくなっているのは伊藤潤二と似ている。でも、伊藤潤二はまだホラーとギャグの間に一線を引いていた印象があるけど、駕籠さんの漫画はギャグっぽいところも含めて強引にホラーにしている気がする。

 『フラクション』はまさにそんな感じで、トリックの部分なんてまさに荒唐無稽ではあるものの、そこも含めて狂っているので、とても清々しい。

 この人の本では、他に『六識転想アタラクシア』も面白かった。作品の幅が広いけど、エログロナンセンスは共通してる。あと、どの本もカバーの絵の色使いが素敵。