つやだしのレモン

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Blackguards

 『Blackguards』(Daedalic Entertainment、2014年)

 シミュレーションRPG。Steamで20ドルだった。
 

 ストーリーはとても良い。

 戦闘はバランスが良かった。ただ、後半の戦闘はダルくなる箇所が多かった。特に、敵の無限リスポーンとか、初見殺しのステージとかは萎えた。

 何より酷かったのがラスボス戦。無限リスポーンの敵と、ワープしまくるラスボスにストレスが貯まるばかり。クリアせずに投げてしまった。
 戦闘システムはなかなか良かっただけに、ステージ設計はもっと工夫してほしかった。

 思いつく改善点はいくらでもある。

・キャラのカスタマイズ性が低い。どう育てるかはほぼ決まっている。
・ステージのギミックがワンパターン。使えるオブジェクトの種類をもっと豊富にすべき。
・複数の武器を装備可能で、戦闘中に武器を切り替えることが可能。だが、切り替えに1ターン消費のため、実用性は皆無。
・初見殺しのマップが多い。アクションゲームならともかく、リプレイ性の低いシミュレーションで初見殺しはダメ。しかもこのゲーム、戦闘中のセーブは不可ときている。
・1ターン目にタンク役が行動不能魔法をかけられたら、どうすりゃいいんだよ。それを解く魔法もないんだぜ? 

 ストーリーは他のRPGにはない独自の路線を行っているので、もっとゲーム性を高めていたら、評価も上がっていただろう。
 Metacriticのスコアは68点どまりで、Steamのカスタマーレビューも否定的な意見が多い。良さそうな点が多いだけに、とても惜しい作品。