プリズナーズ
『プリズナーズ』 (ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、2013年)
TSUTAYAで借りて見た。つまらなくはなかった。でもただの映画だった。一週間もすれば忘れるような映画。
- RVに乗っていた男を誘拐犯だと決めつけるのが早すぎ。「子どもたちがいない→あのRV!」とはならないだろ普通。もっと家の周り探せよ。
- ロキという刑事はなぜいつも単独行動なのか? 部下いないの?
- RVで子どもをさらったのに、何でRVには何も痕跡がないのか? 2人の痕跡を全て拭いさるのは不可能では? それもあの叔母がやったのか?
- アレックス・ジョーンズが運転免許証をもっているのはなぜ? 誘拐してきた子どもだから、戸籍はないはずだが。
- ロキが子どもを見つけた後の、無意味なカーチェイスは何? 警察に応援呼べよ。せめて救急車呼べよ。
- ラストシーン、行方不明のケラーを探すために、警察が犯人の庭を掘り返しているのはなぜ? あの老婆に庭を掘り返すだけの力や時間があるとでも思ったのか? そもそも、庭を掘れば土の色は変わるのだし、掘る必要などないことくらい分かりそうなものだ。
『複製された男』と同じ監督だというのは、観終わった後に知った。道理で何も残らないわけだ。観客の眼をひくことばかりに執心しているから、それ以上の楽しみがない。映像が凡庸で、テレビドラマの延長で作ったような作品。