つやだしのレモン

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新井英樹『なぎさにて』

  • 新井英樹さんのスペリオールの新連載。スペリオールを手にとったときは、表紙のイラストが新井英樹作とは気付かなかった。ぱっと見、ファンタジーもののイラストだし、女の子も今風の整った顔立ちなので、別の漫画のイラストかと思った。こういうキャラも描けるのか!
  • 女性が主人公というのは、新井漫画史上初? 名前は「渚」。第1話を見る限りは、普通の高校生っぽい。「普通」というのは、キーチや石川凛のようにイカれていないという意味での普通。
  • 主人公一家は、何か問題を抱えていそうな家族。主人公の渚、弟の大地、母、父、祖母という家族構成。渚が意中の男子に告白している現場に居合わせている、ホームレスっぽい老人が、この後の物語に非常に絡んできそう。
  • 世界の終りがすぐそばまで迫っている、という設定は、ネビル・シュート渚にて』という同名の小説と同じ。トラックの荷台に乗っていた男が歌っていたのは、Skeeter Davis の"The end of the world"という曲らしい。