つやだしのレモン

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『Pathfinder: Kingmaker』感想

 『Pathfinder: Kingmaker』の感想。レビューではなくて感想。ちゃんとレビューできるほどプレイできなかったので。

 

【プレイデータ】
・買った場所: Steam
・プレイ時間: 10 時間

【Good】
・美しいインターフェイス

【Bad】
・戦闘のランダム性が極めて高い
・各場所にいる敵の強さが事前に分からないので戦略を立てづらい

 

Pillars of Eternityとの比較

 『バルダーズゲート』の流れを汲む、見下ろし視点のRPG。『Pillars of Eternity』(以下PoE)と似たゲーム性なので、それとの比較で感想を書いておく。

 まずUIは非常に美しい。PoEもUIは優れていたが、本作はそれ以上にリッチで、冒険の雰囲気を高めてくれる。

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 不満点は戦闘のランダム性の高さと戦略性の低さ。

 PoEに比べてランダム性が極めて高い。序盤は攻撃の命中度が極めて低く、ゆえにクリティカルヒット一つで戦況が大きく動く。戦闘開始すぐに敵のクリティカルをもらうとあっさり全滅してゲームオーバーになりうるが、逆にこちらがクリティカルを決めたら簡単に掃討できる。ゆえにセーブ&ロードが必須になっていて、その作業に耐えられる折れないハートが求められる。また、キャンプ中に敵襲のイベントがあるが、1度のキャンプ中に2回敵が襲ってくることがあり、1回目の戦闘で消耗していると2回目の敵襲に耐えられず詰む。このあたりは正直いって理不尽。

 さらに、マップは手探りで進みながら各場所を探索する形式。PoEだと各エリアの推奨レベルが示されていたため、どのエリアに行けばよいかは分かりやすく、そのエリア内は自由に探索できた。しかし本作は各場所にいる敵の強さが事前に分からないため、「とりあえずその場所に行く→戦ってみて勝てればOK、勝てないなら直前のセーブをロード」という試行錯誤を強いられる。気軽に探索して敵と戦うということができないゲームシステムになっている。探索には大きな制約があり、自由に動き回ることはできない。

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 10時間プレイした感想として、PoEに比べて、全体的にゲームとしてのクセがかなり強く、このジャンルのゲームへの理解が相当に必要とされる印象。PoEをプレイしたときは大量の文章に苦戦したものの戦闘は特に問題なくこなせたが、このゲームは戦闘まわりのシステムが非常に難しく感じた。

 第1章の序盤で5度目くらいの全滅をしたところで心が折れてしまい、プレイを断念。自分には合わないゲームだった。

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