つやだしのレモン

読んだもの、見たものの感想を書く場所。

ラビリス

 なぜか懐かしさがこみあげて、ブラウザゲームラビリスをプレイ。約10年振りに、雪の都ヴェネローゼに戻ってきた。

 金沢大学の漫画アニメSF同好会というサークルが製作したWebゲーム。テーブルトークRPGを意識しており、キャラの作成やステータスの割り振りは全てプレイヤー次第。


 このゲームの特徴は2つ。独特な世界観と、シビアな戦闘システム。中学生のころは、この独特な世界観に魅せられたものだ。饒舌だがハードボイルドな文体と、「昇降機」「幽霊馬車」「石切り場」「拷問室」などのフレーズに中二心が刺激され、ノートパソコンの画面にかじりついてプレイしていた。

 最初は敵が弱いのでサクサク進む。2、3回は全滅しても、30階ぐらいまではまあ順調に進む。だが、次第に敵の攻撃は激しさを増し、味方の攻撃は心許なくなっていく。50階くらいになると、敵に遭遇するのが嫌になり、薄暗い地下都市の中を右往左往していた。何度か全滅してやる気をなくし、未練を感じつつも他のゲームへ移っていった。

 そんな思い出があったので、久しぶりにプレイしてみた。昔と同じく、50階あたりで苦労する。それでもなんとか工夫して、Wikiの情報を頼りに深層へと進み、ついに100階到達。最後は何度か全滅の危機を迎えたものの、階段を駆け下りて待望のクリア。


 パーティー構成は、前衛が労働者・シスター、後衛がスピリットウォーリア・魔儀士・チェンジリング
 その時のステータスは以下。
 
 


 労働者以外の4人は遠隔攻撃というバランスの悪いパーティ。即死攻撃持ちもいない。でも、この遠隔パーティーはシスターの「英雄の薬」と相性抜群だった。

 あとは、労働者の「巨大化」が強すぎた。「英雄の薬」と組み合わせると完全なるバランスブレイカー。味方への攻撃を全てかばいつつ、反撃で敵をバタバタと倒してくれる。60階以降は労働者の独壇場。ボスも労働者が全員倒してくれた。

 スピリットウォーリアの全体攻撃は、序盤にはお世話になったが、終盤は火力不足だった。スピリットウォーリアの代わりに即死攻撃持ちのキャラ(フェンサーか錬金術師)を入れておけば、もっと安定したかもしれない。


 久しぶりに少年時代に戻って楽しめた気がする。世界観の強いゲームは没入できて楽しい。